この記事でわかること
- Q1 みんな何歳で赤ちゃんを産んでいるの?出産年齢のリアルをチェック!
- Q2 妊娠率は年齢で変わる?変化をみてみよう
- Q3 卵子・精子の“数”と“質”って年齢でどう変わる?
- Q4 婦人科系疾患が妊娠にどう影響する?
「35歳で結婚したけど、まだ妊娠できるのかな…?高齢出産って35歳からというし、年齢的に大丈夫かな…」
「妊活は“正しく知ること”からはじまります。まずは年齢と妊娠のリアルを一緒に見ていきましょうね。」
Contents
出産は何歳までが普通?30代・40代で産む人が増えている?!
「結婚して落ち着いてきたし、そろそろ子どもがほしいと思って妊活をはじめようと考えているのだけど…実際みんなは何歳くらいで出産してるんだろう?」
「今は30代で出産する人がとても多くて、ひと昔前の“高齢出産”のイメージとはかなり違ってきてるんですよ。」

出典:厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
「今は“30代出産が当たり前”になってきている時代なんです。ただ、30代になると子どもがほしいと思ってすぐできる方もいればそうでない方も増える。卵子の変化や体の不調など、20代とは違う変化があるからなんです。」
「同僚や友人も30代で出産をしているからなんとなく大丈夫だと思っていたけど…リスクについて詳しく知っておきたいな!」
妊娠率は何歳から下がる?年齢とともに変わるリアルをデータで確認しよう
「妊娠率って年齢で下がるって本当?…私は今35歳。大丈夫かな?」
「一般的に、20代後半〜30代前半までは“妊娠しやすい時期”といわれています。35歳を過ぎるころから妊娠率は少しずつ下がっていき、40歳を超えると急激に低下する傾向が見られるんです。
この傾向は自然妊娠だけでなく、人工授精や体外受精などの不妊治療でも同様に報告されていますよ。」
この傾向は自然妊娠だけでなく、人工授精や体外受精などの不妊治療でも同様に報告されていますよ。」

「こうしてデータで見ても、年齢と妊娠率には関係があることがわかりますね。 “焦らなくていい”って気持ちもすごく大事だけど、“早めに知っておく”ことも同じくらい大切なんです。」
卵子や精子の“数”と“質”も年齢と関係あるって本当?
「卵子や精子の“数”だけじゃなくて、“質”も大事って聞いたことあるけど…それって本当?」
卵子や精子の数や質は年齢とともに少しずつ変化します。それは“受精のしやすさ”や“育ちやすさ”に関わってきます。」

「女性は35歳を過ぎたあたりから、染色体に異常がある卵子の割合が増えていくとされていて、それが妊娠のしやすさや流産のリスクに関係してくるんです。」
「年齢は妊娠のしやすさや流産にも繋がるんだ…ちょっとショックだけど、知れてよかった!」
「男性は年齢が上がると精液の量や精子の運動率、正常な形の精子の割合が下がりやすくなります。さらに、DNAに傷がある精子の割合も増えるといわれていて、それが妊娠率の低下や流産・早産のリスクに影響する可能性があるんです。」
「妊活って女性だけの話って思いがちだけど、男性も年齢で変わっていくんだね。閉経はなくても、精子にも変化があるって知らなかったからびっくりした…!」
年齢が上がると婦人科系の病気が増えるって本当?
「年齢と妊娠率の関係はなんとなくわかってきたけど…よく聞く子宮内膜症とか子宮筋腫って、年齢と関係あるの?」
「たとえば子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系疾患は、30代以降で増える傾向があるといわれています。」
「それって妊娠しづらくなる原因になったりするの?」
「病気の進行具合によっては、排卵や受精・着床に影響が出ることもあるし、不妊治療が必要になるケースもあるんです。」
「そっか…婦人科系の病気って、生理が重いとかだけじゃなく、妊娠にも関係するんだね。」
「婦人科やレディースクリニックっていくの面倒かもしれないけど、妊娠希望の有無に関わらず、年に一度は病院でみてもらうと安心です。」
妊活って何歳からはじめた方がいいの?
「ここまで年齢と妊娠についてを学んできたけど、結局何歳から妊活をはじめるのがいいんだろう?」
「一般的には「妊娠を希望する1年前」には妊活を始めておくのが安心といわれています。すぐに病院へ行かなくても、以下のようなことからはじめられます。」
妊活前のToDo
- 月経周期を知る
- 基礎体温をつける
- 生活習慣の見直し
- 栄養や妊活(葉酸の摂取)を意識した食生活の見直し
- パートナーと話し合う
「妊活をはじめてみてうまくいかないなと不安に感じたら、婦人科や不妊クリニックにいくのもおすすめです。特に35歳以降の女性は出産できる時間が限られているので、無理に頑張り続けずに病院で先生に相談してみましょう。」
まとめ
- 妊娠率は年齢とともに少しずつ下がっていく
- 卵子の“数”だけでなく“質”も35歳以降は変化する
- 男性も加齢で精子の質や量に影響がある場合がある
- 婦人科系の疾患も妊活に影響するため、早めに備えておくと安心