Contents
妊活は何歳まで?まず“今”の全体像を知る
「35歳で結婚して、やっと落ち着いたけど…ちょっと焦っているの。
高齢出産って35歳からって聞くし、正直もう遅いのかなって。」
高齢出産って35歳からって聞くし、正直もう遅いのかなって。」
「いろんな気持ちが出てくるのは当然です。
“焦る”よりもまずは“知る”ことから一緒にはじめてみましょうね。
年齢と妊娠には一定の関連があると報告されていますが、データを知ることで“今の自分の位置”が見えてきます。」
“焦る”よりもまずは“知る”ことから一緒にはじめてみましょうね。
年齢と妊娠には一定の関連があると報告されていますが、データを知ることで“今の自分の位置”が見えてきます。」
「知らないまま不安になるより、まずちゃんと知って動いた方がいいってことだね。」
「そうそう。不安を“次の行動”に変えるためには、まず“現状を整理すること”が大切です。
そのあとは、“どう行動したいか”を少しずつ考えていけたらいいですね。」
そのあとは、“どう行動したいか”を少しずつ考えていけたらいいですね。」
POINT
- 焦りを抑えるコツは現状把握から。年齢 × 妊娠率 × 医療の選択肢を“知る”。
- すべてを一気にやらず、“次の一歩”を小さく決める。例:月経周期を把握/検査内容を調べる。
出産は何歳が多い?30〜40代が“当たり前”に
「最近、周りを見てると30代で出産する人が多いんだよね。
みんな“焦らなくても大丈夫”っていうし、私もまだ大丈夫って思ってたんだけど…」
みんな“焦らなくても大丈夫”っていうし、私もまだ大丈夫って思ってたんだけど…」
「うん、実際にデータでも出産年齢は少しずつ上がってきてるのよ。
キャリアを大切にしたり、パートナーとじっくり時間をかけたり——
“自分らしいタイミングで出産を考える”のが普通になってきたわね。」
キャリアを大切にしたり、パートナーとじっくり時間をかけたり——
“自分らしいタイミングで出産を考える”のが普通になってきたわね。」
「そうなんだ。なんかちょっとホッとするかも。」
「そうね。
でも、“出産年齢が上がっている”ことと、“妊娠しやすい時期”は、実は別のグラフなの。
だからこそ、焦らずに“知る”ことが大切よ。
次はその違いを、データを見ながら整理してみましょう。」
だからこそ、焦らずに“知る”ことが大切よ。
次はその違いを、データを見ながら整理してみましょう。」
出典: 厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
POINT
- 「出産年齢が上がっている」のは、社会やライフスタイルの変化による自然な流れ。
- 「35歳から44歳の出産年齢は右肩上がり」29歳以下での出産年齢は下降気味。
- ただし“自然妊娠しやすさ”は別の軸。次の章で、チェックしてみましょう。
妊娠率は何歳から下がる?
「“妊娠率は年齢で下がる”ってよく聞くけど…実際どのくらい変わるの?
なんとなく怖くて、ちゃんとデータを見たことがないの。」
なんとなく怖くて、ちゃんとデータを見たことがないの。」
「わかる。怖いですよね。
でも、数字は“焦らせるため”じゃなくて、“今の自分を整理するため”にあるんです。
実際のデータでは、20代後半〜30代前半は妊娠しやすい時期。
35歳を過ぎると少しずつ下がっていって、40歳を超えるとそのカーブが少し急になる傾向があるようです。」
実際のデータでは、20代後半〜30代前半は妊娠しやすい時期。
35歳を過ぎると少しずつ下がっていって、40歳を超えるとそのカーブが少し急になる傾向があるようです。」
「なるほど…。思っていたより“いきなりガクッと下がる”わけじゃないんだね。」
「そうそう。緩やかに変化していくものなの。
だから、“知る”ことがスタートライン。
年齢は変えられなくても、“どう動くか”は自分で選べますからね。」
だから、“知る”ことがスタートライン。
年齢は変えられなくても、“どう動くか”は自分で選べますからね。」
POINT
- 35歳あたりから「時間」が少しずつ大切な資源になる。
- “知る→早めに備える”ことで、不安よりも“安心して選ぶ力”が育つ。
卵子・精子の“数”と“質”は年齢とともに変化
「“卵子は数が減る”ってよく聞くけど、質も関係あるって本当? 最近よく話題になるよね。」
「そうなんです。
実は“数”も“質”も、どちらも年齢と一緒に少しずつ変化していくの。
卵子は生まれる前にすでに体内に用意されていて、年齢とともに数は自然に減っていく。
そして35歳を過ぎるころから、染色体の異常が増える傾向があると指摘されているんですよ。」
実は“数”も“質”も、どちらも年齢と一緒に少しずつ変化していくの。
卵子は生まれる前にすでに体内に用意されていて、年齢とともに数は自然に減っていく。
そして35歳を過ぎるころから、染色体の異常が増える傾向があると指摘されているんですよ。」
「“努力でどうにかする”というより、身体の自然な変化ってことなんだね…。」
「うん。でもそれは“もう遅い”という意味じゃない。個人差もありますしね。
そして男性側にも年齢の影響があること。
精子の運動率や形のバランス、DNAの変化についての研究報告もあるの。
だから妊活は“女性だけのテーマ”ではなく、二人で向き合うテーマなんです。」
精子の運動率や形のバランス、DNAの変化についての研究報告もあるの。
だから妊活は“女性だけのテーマ”ではなく、二人で向き合うテーマなんです。」
出典: 日本産婦人科医会「妊娠適齢年令」
POINT
- 女性:卵子は「数 × 質」の両面で変化(特に35歳〜)。
- 男性:加齢の影響は“ゼロではない”——運動率・形態・DNA損傷などに変化。
- 妊活は二人のテーマ。理解→対話→次の一歩、の順に進めよう。
年齢と関連する婦人科疾患(30代〜で増える傾向)
「最近、友人から“子宮筋腫”とか“子宮内膜症”って言葉をよく聞くけど、
それって妊娠にも関係あるのかな?」
それって妊娠にも関係あるのかな?」
「どちらの病気も、進行の度合いやできる場所によって
排卵や受精、着床に影響が出ることがあるの。
でも“痛みが強い=悪い”とは限らないし、
自分では気づかないうちに進んでいるケースもあるんだよ。」
排卵や受精、着床に影響が出ることがあるの。
でも“痛みが強い=悪い”とは限らないし、
自分では気づかないうちに進んでいるケースもあるんだよ。」
「そうなんだ…。症状が軽くても、
放っておかない方がいいってことなんだね。」
放っておかない方がいいってことなんだね。」
「そうそう。だからこそ、年に1回の婦人科検診は自分へのプレゼントみたいなもの。
“今の自分の身体を知る”って、それだけで見えない不安が減るんだ。先生に相談することもできるしね。」
“今の自分の身体を知る”って、それだけで見えない不安が減るんだ。先生に相談することもできるしね。」
「なるほど…。検診って、
“怖いところ”じゃなくて“未来への安心をもらう場所”なんだね。」
“怖いところ”じゃなくて“未来への安心をもらう場所”なんだね。」
「うん、“治すため”というより“備えるため”に行く感じ。
その小さな一歩が、これからの自分を守る力になるよ。」
その小さな一歩が、これからの自分を守る力になるよ。」
POINT
- 年に1回の婦人科チェックで、“見えない不安”を可視化しよう。
- 不安や疑問があれば先生に確認しよう。
いつ始める?妊活のベストタイミング
「結局、いつから動き始めたらいいんだろう?
みんな“そろそろ”っていうけど、その“そろそろ”がいつなのか分からなくて…。」
みんな“そろそろ”っていうけど、その“そろそろ”がいつなのか分からなくて…。」
「うん、そう思う人は多いよ。
実は“妊娠を考え始めた時”がスタートラインなんです。
特別なきっかけがなくても、“いつか”を少し具体的にするタイミング。
目安としては、妊娠を望む1年前からの準備を意識できるといいね。」
実は“妊娠を考え始めた時”がスタートラインなんです。
特別なきっかけがなくても、“いつか”を少し具体的にするタイミング。
目安としては、妊娠を望む1年前からの準備を意識できるといいね。」
「1年前…?そんなに早くから?
なんだかハードルが高い気もするなぁ。」
なんだかハードルが高い気もするなぁ。」
「もちろん、いきなり病院に行かなくても大丈夫。
まずは自分の身体のリズムを知ったり、生活を少し整えたり。
“小さく整える妊活”から始めていくのがおすすめです。
それが将来の安心につながるから。」
まずは自分の身体のリズムを知ったり、生活を少し整えたり。
“小さく整える妊活”から始めていくのがおすすめです。
それが将来の安心につながるから。」
「そっか。完璧じゃなくてもいいんだね。
“今できること”から動けばいいのか。」
“今できること”から動けばいいのか。」
「そうそう。妊活って“頑張る”よりも“整える”もの。
身体も心も整っていれば、次の一歩がきっと軽くなるよ。」
身体も心も整っていれば、次の一歩がきっと軽くなるよ。」
妊活前のToDo
- 月経周期の把握:基礎体温・排卵検査薬で“自分のリズム”を知る
- 生活習慣の見直し:睡眠・運動・喫煙・飲酒のバランスを整える
- 栄養バランス:葉酸+鉄・ビタミンDなど(食+サプリの併用を意識)
- パートナーと話す:「いつまで自己流」「いつ病院へ行くか」を一緒に決める
不妊症かもと思ったら?病院へ行くタイミング
「妊活をまずは自己流で頑張ってみようと思うけど、どのくらい続けたらいいんだろう?
“なかなか妊娠しないな”って思いながら、病院はつい先延ばしにしちゃうんだ。」
“なかなか妊娠しないな”って思いながら、病院はつい先延ばしにしちゃうんだ。」
「うん、その気持ちすごく分かる。
でもね、“1年頑張っても妊娠しない場合は、病院で相談”というのが一つの目安なんです。
これは“諦める”じゃなくて、“次のステップに進む”ということ。
特に35歳を過ぎている場合は、少し早めに相談するのが安心かな。3ヶ月や半年で病院に相談へ行く人もいるのよ 。」
でもね、“1年頑張っても妊娠しない場合は、病院で相談”というのが一つの目安なんです。
これは“諦める”じゃなくて、“次のステップに進む”ということ。
特に35歳を過ぎている場合は、少し早めに相談するのが安心かな。3ヶ月や半年で病院に相談へ行く人もいるのよ 。」
「やっぱり35歳って一つの区切りなんだね。
でも“病院に行く=深刻”って思っちゃう人もいそう。」
でも“病院に行く=深刻”って思っちゃう人もいそう。」
「そうだよね。でも実際は、“時間を節約するための相談”なんです。
自分だけで探るよりも、医師に話を聞くだけで見える世界が変わる。
“不安を減らすための行動”と考えてほしいな。」
自分だけで探るよりも、医師に話を聞くだけで見える世界が変わる。
“不安を減らすための行動”と考えてほしいな。」
「なるほど…。そう思えば、受診って前向きな選択なんだね。」
「そう。“頑張ること”より“自分を守ること”が、これからの妊活のスタンダードです。」
POINT
- 35歳以上:自己流の長期化はリスク。早めの情報アップデートを。
- 不安・痛み・周期不整・既往あり:“我慢”より“早めの相談”が安心につながる。
今日からの一歩(まとめ)
「“焦る”じゃなくて“整える”か…。少し見えてきた気がする。
これなら、自分にもできそうだな。」
これなら、自分にもできそうだな。」
「うん、それで十分。
妊活って、誰かと比べるものじゃなくて、“自分のリズムを取り戻す”ことなんです。
小さな一歩を重ねれば、それは確かに前進だから。」
妊活って、誰かと比べるものじゃなくて、“自分のリズムを取り戻す”ことなんです。
小さな一歩を重ねれば、それは確かに前進だから。」
「ありがとう。なんだか気持ちが軽くなったかも。」
「妊活には、正解もゴールもひとつじゃない。
“知って、整えて、選ぶ”――それが、あなたの力になるはず。」
“知って、整えて、選ぶ”――それが、あなたの力になるはず。」
POINT
- 妊娠率は年齢とともに変化:35歳〜は“時間設計”を意識。
- 卵子・精子の「数×質」を理解して、無駄なく動く。
- 年1回の婦人科チェック+自己流の期限設定で不安を可視化。
- パートナーと共有:「自己流→検査→治療」の“次の一手”を一緒に考える。
- 厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
- 日本生殖医学会「生殖医療Q&A(旧不妊症Q&A)」
- 日本産婦人科医会「妊娠適齢年令」
- 葉酸とサプリメント − 神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果
- Uterine Fibroids and Infertility(Freytag D et al., 2021)
- Endometriosis and Infertility(Bulletti C et al., 2010)
※本情報は国内外の公的機関・学会・論文等に基づく参考情報であり、個別の診断・治療を目的としたものではありません。
【タイミング法】妊娠しやすいタイミングっていつ?排卵日と性交頻度のベストな関係妊娠しやすいのは排卵日の1〜2日前。性交頻度は1日おきが理想的です。この記事では、排卵検査薬・基礎体温の使い方からタイミング法の成功率(半年で約50%)まで、妊活初心者にもわかりやすく解説します。...
【2025年版】排卵検査薬おすすめ4選|日本製と海外製の違い&選び方を徹底解説排卵検査薬の選び方や日本製・海外製の違いをわかりやすく解説!ドゥーテスト・チェックワン・ハイテスターH・Easy@Homeなど、妊活ガイド編集部が厳選したおすすめ商品を紹介します。...
