Contents
不妊治療の通院頻度ってどれくらい?
「不妊治療ってどのくらいの頻度で通うの?仕事しながら通院できるか不安で…」
「そうですよね…不妊治療は意外と通院頻度が多いの。タイミング法から人工授精(IUI)、体外受精(IVF)まで、ステップ別にどのくらい通うか流れを紹介するから参考にしてね。」
初診〜タイミング法までの通院スケジュール(例)
「検査内容は病院により異なるけど、イメージとしてはこんな感じよ!検査結果によってはここから治療と並行しながらや、まずは治療を優先したりと通院頻度も人それぞれになっていくわ。」
通院日 | 内容 |
---|---|
生理開始から3日目 | 初診:問診・ホルモン採血・エコー |
生理開始から7日目(生理終了後) | 卵管造影検査 |
生理開始から12日目 | タイミング法指導+フーナーテスト |
生理開始から13日目 | エコー:卵胞・内膜チェック |
生理開始から14日目 | エコー:排卵確認 |
次周期 生理開始から3日目 | 再診(妊娠していなければ):残留卵胞確認・次周期の相談など |
※生理周期が28日の場合の例。「生理◯日目」は生理開始日を1日目としてカウントしています。
「結構な頻度で通院しないといけないのね…仕事の調整しないとだ…」
タイミング法の通院スケジュール(例)
「次はタイミング法だけの通院スケジュールよ!通院のタイミングは身体に合わせないといけないから仕事の調整はマストなの…。不妊治療と仕事の両立って本当に大変よね。」
通院日 | 内容 |
---|---|
生理開始から3〜5日目 | エコー:残留卵胞や内膜の状態をチェック |
生理開始から10〜14日目 | エコー:卵胞の成長チェック(必要に応じて1〜3回) |
生理開始から15〜16日目 | エコー:排卵確認 |
生理開始から3〜5日目 | 再診:エコー(残留卵胞や内膜の状態をチェック・次周期の相談など) |
※生理周期が28日の場合の例。「生理◯日目」は生理開始日を1日目としてカウントしています。
POINT
- タイミング法では排卵前後のタイミングで2〜4回程度の通院が必要になることが一般的です。
- 卵胞の成長や排卵のタイミングを正確に判断するために、連続で通院が必要になる日もあります。
- 仕事との両立が難しい場合は、通院しやすい曜日や時間帯を事前に相談しておくと安心です。
「上司に相談するしかないかも…あとは夜遅くまでやっている病院を探すかだね…」
人工授精の通院スケジュール(例)
「人工授精もタイミング法とそこまで通院頻度は変わらないわ。ただ”人工授精の当日は朝10時から”等、時間を指定される病院も多いの。夫の精子は家で採取して持ち込むか院内で採取するか病院の方針でも異なるのでパートナーのスケジュールも確認しておきましょうね。」
通院日 | 内容 |
---|---|
生理開始から3〜5日目 | エコー・基礎ホルモン採血・卵巣の状態をチェック |
生理開始から10〜14日目 | エコー:卵胞の成長チェック(必要に応じて1〜3回) |
排卵タイミング前後 | 人工授精の実施(指定時間に来院) |
排卵後1〜3日以内 | エコー:排卵確認・内膜の状態チェック(実施しない場合もあり) |
次周期 生理開始から3〜5日目 | 再診:結果の振り返り・次周期の相談など |
※生理周期が28日の場合の例。「生理◯日目」は生理開始日を1日目としてカウントしています。
POINT
- 人工授精は排卵日を正確に特定する必要があるため、タイミング法と同じく2〜4回程度の通院が必要です。
- 排卵予測のための通院(1〜3回)と、人工授精当日の通院が主な流れになります。
- 人工授精当日は精子の採取や持ち込みが必要なため、パートナーのスケジュール調整も重要です。
「人工授精ってきくとすごい通院増えるんじゃないかと不安だったけど、そこまでって感じだね。夫にもスケジュール調整してもらうことは覚えておこう!」
体外受精の通院スケジュールの前にチェックポイント
「体外受精になると身体に合わせてスケジュールは変わるの。まずポイントをチェックしましょう!以下表にでてくる「胚」とは、受精卵が細胞分裂を始めた状態のこと。採卵後に卵子と精子を受精させて育てたものを指すので覚えておいてね。」
POINT
- 1. 採卵 → 新鮮胚移植
採卵周期にそのまま胚を子宮に戻す。 - 2. 採卵 → 凍結胚移植(凍結)
一旦胚を凍結し、次周期以降で移植。 - 2-1. 自然周期での凍結胚移植
排卵を利用し、自然なホルモン分泌に合わせて移植。
※エコーや血液検査で排卵日を予測する必要があるため通院頻度は高め。 - 2-2. ホルモン補充周期での凍結胚移植(人工周期)
ホルモン剤で排卵を抑制し、エストロゲンと黄体ホルモンで内膜を整える。
※通院日がコントロールしやすく計画的移植。通院頻度は低め。
「SNSでよく凍結胚が何個とか見るのはこの事だね!」
体外授精の通院スケジュールー採卵編ー(例)
「まず採卵までのスケジュールを確認しましょう!体外受精に進むと服薬や注射も増えて体調が優れない方も出てくるわ。なので無理をしないスケジュルがおすすめ。採卵当日も人工授精と同じく病院に時間を指定されるわ。採卵当日は痛みも出るので安静できるスケジュールが安心です。」
通院日 | 内容 |
---|---|
生理開始から2〜3日目 | 診察・ホルモン採血・エコー・刺激法の確認 |
生理開始から6〜8日目 | 卵胞の成長確認(エコー・ホルモン検査) |
生理開始から9〜12日目 | 卵胞の大きさに応じて複数回通院 |
採卵2日前 | 排卵誘発の注射(トリガー注射) |
採卵日 | 採卵(麻酔ありの場合あり)・パートナーは採精 |
新鮮胚移植または胚凍結 | 新鮮胚移植の場合は採卵周期中の排卵日付近に移植 胚凍結の場合は凍結結果の報告が1週間後、次周期以降移植 |
※スケジュールは一例です。生理周期や刺激法によって通院日数や内容は異なります。
POINT
- 治療内容によって通院回数は異なりますが、体外受精では1周期あたり7〜10回程度の通院が目安です。
- 刺激法やホルモン補充の有無、採卵数や胚の状態によっても回数に差が出るため、医師の指示に合わせて柔軟に対応できるようスケジュールに余裕を持たせておきましょう。
- 自己注射などを取り入れると通院回数を抑えられる場合もあるため、通院が難しい方は医師に相談してみましょう。
「いよいよ本格的に医療の力って感じがするね。体調心配だな。この時期はお出かけも近場にしておこうかな。」
体外授精の通院スケジュールー移植編ー(例)
「移植は①新鮮胚移植、②自然周期での凍結胚移植、③ホルモン補充周期での凍結胚移植(人工周期)の3パターンに分かれるけど、凍結胚の方が妊娠確率が高いことから最近は凍結胚移植が主流よ。それぞれスケジュールが異なるのでチェックしておきましょう!」
移植パターン | スケジュール概要 | 通院頻度 | ポイント |
---|---|---|---|
① 新鮮胚移植 | 採卵周期内で、排卵日付近に胚を戻す | 採卵から数日後に移植 | 採卵と同一周期で完結 |
② 自然周期での凍結胚移植 | 自然な排卵のタイミングに合わせて移植 | 排卵日特定のため3〜4回 | 通院頻度は高め。ホルモン補充が少なく身体への負担は少ない |
③ ホルモン補充周期での凍結胚移植 | ホルモン剤で内膜を整え、計画的に移植 | 周期中1〜2回程度 | 日程がコントロールしやすく、仕事調整がしやすい |
※スケジュールは一例です。生理周期や刺激法によって通院日数や内容は異なります。
移植パターンは医師と相談して決めるので安心してくださいね。移植後は一般的に9日〜12日前後に判定日があります。(移植した胚の種類により異なる)これで妊娠してるか残念だったかがわかり、1回の治療が終了となります。
移植したら判定日までソワソワしちゃいそうだ…。でもその前に仕事のスケジュール調整だな。不妊治療と仕事の両立は大変だ…泣
パートナーの協力が必要なタイミングまとめ
「最後に男性向けのスケジュールをまとめるのでパートナーの方は要チェックよ。スケジュール調整よろしくね。」
タイミング | 内容 |
---|---|
人工授精当日 | 自宅採精または院内採精。 病院から指定された人工授精時間の3時間以内に採精が必要。 |
採卵当日 | 自宅採精または院内採精。 病院から指定された採卵時間の3時間以内に採精が必要。 |
「夫が当日不在なんてことになったら今までの準備が全て台無しになるわね…これは大変だわ…旦那にしっかり説明しないと!笑」
「そうなんです。不妊治療にパートナー同士の協力は不可欠。治療費も高い…ので無駄にしないためにしっかりスケジュール調整をしましょうね!」
不妊治療の通院スケジュールを安心して進めるために
「治療ステップごとに通院の負担や調整ポイントがあるけれど、あなたのペースに合わせて無理なく進めることが最も大切です。仕事やプライベートとのバランスを取りながら、安心して治療に臨んでいきましょうね。」
「スケジュールをイメージできるって、ただ安心だけじゃなく、前向きな気持ちにもつながるね!今は小さな一歩だけど、その積み重ねが大きな結果につながりそうな気がするよ。」